2025年度部員ブログ vol.47 札内諒(1)

 みなさん、こんにちは。

北海道出身、短距離ブロック1年の札内諒と申します。

内容が他の方と重なってしまう部分もあるかと思いますが、自分自身の歩んできた道と今の想いを綴らせていただきました。最後まで読んでいただけますと幸いです。

僕が本格的に陸上を始めたのは、小学2年生の冬だったと思います。幼稚園の頃から試合には出場していましたが、クラブチームに通い始めて練習を始めたのがその時期でした。6歳上の兄が陸上をやっていたことが、競技を始める大きなきっかけでした。幼い頃、兄の大会を応援するために全国各地へ足を運んだことを今でも鮮明に覚えています。大きな舞台で走る兄の姿は僕にとって大きな刺激であり、兄が走る時は自分が走る時以上に緊張していたかもしれません。「兄の弟なのだから、きっと自分も大きな舞台で走れる選手になれる」――当時はそんな風に、どこか根拠のない自信を持っていました。今振り返ればかなり甘い考えですが、当時の僕は本気でそう信じていました。

小・中学校と練習に励んでいましたが、兄ほどの努力はできていなかったと思います。高校受験のために半年以上競技を離れ、高校の陸上部に入部したのは1年生の秋でした。当初は「この高校の選手として大会に出たくない」という身勝手な理由で入部を躊躇していましたが、時が経つにつれて「やはり走りたい」という気持ちが勝り、入部を決意しました。高校2年生では、中学の延長で400mに取り組みましたが、記録は一向に伸びませんでした。当初は高校で陸上を辞めるつもりだったため、「最後は自分の好きな100mで勝負したい」と考え、2年生の冬から短距離向けの練習に切り替えました。この高校2年生の冬季練習は、大学での練習を除けば、これまでの人生で最も努力した期間でした。そこで初めて、兄が血の滲むような努力をしてあの舞台に立っていたのだと気付かされました。毎日日誌を書き、それをもとに弱いところを潰していき、監督にアドバイスを求め、一切の妥協を捨てて練習に打ち込みました。3年生の初戦でハムストリングスを痛めてしまい、万全ではない状態で全道大会を迎え、結果は準決勝敗退でした。当然悔しさはありましたが、僕には次なる目標がありました。それは「中央大学の陸上部で競技を続けること」です。

5月の支部大会で、1つ上の先輩で同じクラブチーム出身の館山さんと再会し、中大進学への思いを相談したことで、その意識はより強固なものになりました。7月の北海道選手権では、館山さんの隣で走り、初めて10秒台をマークしました。また、中大OBの周志さんや、当時4年生だった祥永さんの走りを間近で拝見し、中大への憧れはますます膨らんでいきました。200mでは兄と同じ組で走ることができ、この大会は僕の中で非常に印象深く残っています。その後も試合に出続け、記録更新を目指しましたが、力及ばず当時の自己ベストは10.89に留まりました。しかし、そこで心が折れることはありませんでした。「冬季練習を死ぬ気で頑張り、春の初戦で一気にタイムを切ればいいんだ」と、新たな目標を立てることができたからです。

その冬は、中学時代に通っていた地元のクラブチームに戻って練習を重ねました。自ら進んでウエイトトレーニングにも取り組み、今まで通り、あるいは今まで以上に自分を追い込みました。また、僕と同じく東京の大学へ進学が決まっていた地元の同期の存在も大きかったです。小さい頃からのライバルであり、志高く頑張れる彼と切磋躍磨できたおかげで、非常に高いモチベーションを維持して冬季練習をやり抜くことができました。

冬季練習を終え、東京での生活が始まりましたが、環境の変化に苦労することも多々ありました。練習の調子は悪くないと感じる一方で、大会では思うようなタイムが出ず、とことん自分が情けなくなりました。あれだけ冬季練習をしたのに、去年の自分より遅いという事実に、何度も自分を責め、涙しました。それでも折れずに続けられたのは、「強くなりたい」という気持ちと家族、特に兄の存在があったからです。時には厳しい言葉をかけてくれる兄ですが、僕が落ち込んでいる時はいつも優しく寄り添って話を聞いてくれます。兄はいつも「自分のために走れ」というような言葉をかけてくれます。

しかし正直なところ、僕はいつからか「家族の期待に応えたい」という思いが強くなり、自分自身のためだけに走るということができなくなっていました。祖父は毎回大きなカメラを携えて会場に来てくれ、実家には僕と兄の幼い頃からの走っている写真がたくさん飾ってあります。母と祖母は常に僕の心配をしてくれ、父はいつも優しい言葉をかけてくれます。そんな家族のために、いわば、走ることで「恩返し」がしたいのだと思います。その想いと強くなりたいという気持ちが、僕を奮い立たせてくれます。もちろん、家族だけでなく今まで関わってきたコーチや先輩に対しても同じ気持ちです。

中大には偉大な先輩方や、驚くほど速い同期がたくさんいます。高校時代に同期がいなかった僕にとって、切磋琢磨できる仲間がいるこの環境は、本当に幸せなことです。先輩方もこんな僕にたくさんアドバイスをくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。僕は周りよりも遅れをとっている分、残り3年間、誰よりも努力する必要があります。辛い時には、今ここに記した想いを思い出し、これからも練習に励みたいと思います。

札内諒(1)


お兄ちゃん次は勝つよ🔥


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