投稿

12月 14, 2025の投稿を表示しています

2025年度部員ブログ vol.5 達木英弥(2)

イメージ
 地元の大先輩であり良き人間代表の小柳くんから陸上日記のバトンを受け取りました。初めまして。純短ブロック・法学部・政治学科2年の達木英弥です。  今回、初めて部員日記を書く機会をいただき、同期一発目ということもあり、提出期限のギリギリまでテーマ選びに迷っていました。趣味や今後の目標、陸上を始めたきっかけなど、書くべきことはいろいろありますが、本稿ではあえて、「なぜ私は大学生になっても陸上競技を続けているのか」という、私の根幹にある思いについて綴らせていただきたいと思います。  前後の担当者とは異なり、少し面白味に欠ける内容になるかもしれませんが、最後までお付き合いいただければ幸いです。  私は小学5年生から大学2年生までの約10年間、陸上競技を続けてきました。来年は大学3年生。就職活動も本格化し、大学生活の折り返しを迎える来シーズンは、私にとってまさに「勝負の年」の位置付けだと思います。  「大学でも陸上競技部に入り陸上を続けているのだから、さぞ走るのが好きなのだろう」と思われるかもしれません。しかし最近、必ずしも「走ることが好き」という理由だけで続けているわけではない自分に気づきました。  陸上を始めた当初は、運動会の延長線上のような、少し競う相手が増えただけのものだと思っていました。しかし本格的に取り組み始めると、その認識は一変しました。ただ前へ走るだけの動作にある奥深さ、生身一つで結果を突きつけられるシビアさ。考え込んでしまう性格の私にとって、それは時に重く、苦しいものでした。  それでも、素晴らしい指導者や同期、熱いライバルたちのおかげで、当初はタイムが縮む喜びに夢中になれました。しかし、ゴールだけを見据え、ただひたすらに数字を追い求める日々。いつしか私は、電光掲示板に表示される「自分のタイム」しか見えなくなっていました。  その矢印が大きく変わったのが、高校3年生、最後の県総体です。  私の地元は地方にしてはレベルが高く、インターハイ上位を狙えるライバルがひしめいていました。彼らに必死に食らいつき、「次こそは勝つ」と気持ちを燃やして臨んだ100m決勝。しかし、スタート直前に不運にもふくらはぎが痙攣し、そこからハムストリング、腹筋へと広がるように連鎖。万全とは程遠い状態でレースを迎えることになりました。  県大会落ちなら、3年間目指したインターハイへの道が絶...