2025年度部員ブログ vol.8 廣島和也(2)
なぜ選手ではなくマネージャーをやっているのか。
今この質問に私は
「陸上競技が好きだから。そして、別に足速くないから。」
そう答えます。
約2年後、この答えが
「中大陸部が大好きだから。
この選手たちを、心の底から支えたいと思うから。」
こう変わっていると良いな、と思います。
" 100点じゃなくていいから100%を出してきてね "
この言葉を堂々と言える、
こんな状態を存分に引き出せられる、
そんなマネージャーになりたいです。
西垣より引き継ぎました、
商学部 国際マーケティング学科 2年
マネージャーの廣島和也(ひろしまかずや)です。
出身は富山県立富山中部高等学校です。
練習体験に来た当時高3の西垣と初めて会った昨年、
「中京大中京」の肩書と落ち着いた佇まいに、
強い選手とはこういうものなのかと実感させられたのを覚えています。
ですが今では、たまに出るぶっ飛んだ言動と人柄で
日常を面白く彩ってくれる、当時とは真逆の印象の存在です。
あの高身長から繰り出されるハードリングは圧巻で、
来季の活躍が既に楽しみな選手です。
同じ商学部生として、これからも仲良くしましょう。
ありがたいことにマネージャーにもブログの執筆機会をいただきました。
マネージャー1番手でのブログ執筆ということで
私たちの普段の活動紹介等が月並みかと思いましたが、
腑に落ちなかったので空気を読まずに
今回は、廣島和也という1人の人間として、
陸上競技の部活動組織に所属している人間として、
素直な想いを綴らせて頂きます。
陸上競技が、大好きです。
地面を蹴り、風を切り、筋肉が収縮し、そしてゴールする。
そういった瞬間という瞬間に、私は息を呑みます。
「刹那」
スタートの瞬発力、長距離の駆け引き、跳躍の浮遊感、投擲の猛々しさ。
その刹那の繰り返しに
どれも数字では表せないドラマが生み出されます。
そして選手の胸の高鳴りと自分の想像が重なり、
勝利の喜びも、悔しさも、情感に響き渡ってきます。
陸上のシンプルさは想像力をかき立て、
心に深い余韻を残し、次への静かな期待を灯し続けます。
そんな瞬間が大好きです。
信念は時に実力を上回ります。
私が高3時、地元富山県開催の北信越総体がありました。
私は県応援の文化がなかった富山県陸上界に新たに築いた県勢大応援団を率い、選手たちに4日間声援を送り続けました。
迎えた女子1600mR決勝
選手・サポート陣全員が満身創痍の中、
私の高校は7着と0.01秒差の奇跡的な6位入賞を果たし、
劇的なインターハイ出場を決めました。
文章にすればこの1文に収まりますが、
この物語のバックグラウンドには壮絶なドラマがありました。
圧倒的に実力で劣る選手たちが、
全国常連の強豪校を相手に必死に食らいつき、
私たちの空気が割れんばかりの応援に応えるかのように。
天恵ともいえよう陸上の神様からの贈り物を、
その場を共有した全員で掴取した、超常的な時間でした。
歓喜の輪の中で見上げた清々しい青空は、
私の心底に深く刻まれています。
これこそが、私が陸上競技を好きになった原点です。
努力が実るとはこのことなのかと、
皆が、努力が才能に勝る瞬間を見せてくれました。
努力の正しさを証明できました。
これを機に高校のチームメイトが大好きになりました。
一生あの気持ちを保持し、共有し続けていたいです。
そして陸上の魅力を深く知りました。
陸上が大好きになりました。
しかしそのあとはというと
私は全国IHにマネージャーとして帯同できず、
チームも悔しい結果に終わりました。
そして何もできなかった自分に
無念さを、無力さを、惨めさを、ひどく痛感しました。
それを大学陸上界でリベンジし、払拭たいと思ったのが、
大学で陸上界に進んだ理由の一つです。
努力する人の力添えをしたい。
同じ目標に向かって、一緒に邁進したい。
その過程を共有したい。
それをできる限り、近くで。
これが私の想いであり、マネージャーをしたいという心の根幹にあります。
大学の陸上界というのは全てが高次元で、
常に進化を止めてはいけない世界線です。
日常生活や礼儀といった基盤、そして人間性。
また、構成メンバーや練習内容といった環境。
そして、そのような人たちが戦う場。
どれをとっても、かつて自分が経験したことのない圧倒される世界線でした。
そんな視座をもつ方々と一緒に居られる、それだけですごいことです。
これまでを振り返ると膨大なエピソードがありますが、
その一つ一つの起こった事象・共有した時間に対して、
私は皆さんに感謝しています。
準備をして、タイム・動画を撮って、片付けをして。
一例には過ぎませんが、練習でも試合でも、
そのような裏方に回ることが私たちの役目です。
そんな中動画1本を撮っても、
選手たちは必ずありがとうと言ってくれます。
「こちらこそです。」
不自然かと思ってその場では言いませんが、
感謝された時、必ず心にこの言葉が浮かびます。
このお仕事をやらせてくださり、自分の在り処を与えてくださり、ありがとうございます、と常に思います。
感謝されるためにマネージャーをするわけではありません。
しかし結果的にそうなってくれるなら、少しでも助けになってくれるなら、素直に嬉しく思います。
そんな優しいチームメイトが、尊敬できるチームメイトたちが好きです。
人は必要な時に必要な人と遭う、といいます。
同一の場所で同一の時間軸を生きるチームメイトの皆さん。
数多と人がいる中で同じ時代に同じ世代を生き、
陸上に関わり、この大学でこの部活に入っている皆さん。
今の私にとってまぎれもなく皆さんがその対象だと思います、当たり前の存在ではないなと。
皆さんにとって私たちが、マネージャーが、そうであってくれたらいいなと思います。
昨年の4年生さんの引退を機に、深く考えることが増えました。
現に迫り来る3月、お世話になった今の4年生さんが卒業されます。
出会いは、別れのカウントダウンのスタート。
当たり前と思って何気なく過ごしていた日々の部活動の構成要因が変化し、その存在を失ってから大切さを知りました。
好きな先輩方と過ごした過去の無頓着だった日常が、貴重な財産になっています。
永遠というものは無く、万物は有限で、だからこそ美しい。
いつしか来る自分が別れる側になる時、自分は何を思うのか、何を思われるのか。
限られた4年弱のクロノスに自分が何を残せるのか。
今という時間を未来の自分が顧みた時になってやっと、その結論を認知すると思います。
大学生活という限られた青春を、部活動に捧げる4年間。
一般の大学生が経験しようと思ってもできないものです。
終わりが着々と迫り来る中で、自分たちができることは果てしないです。
青春は有限で、無限大。
思い出を作り、青春を感じるために部活動に取り組むわけではありません。
目標に向かう万里一空の過程のふとした一瞬が、一生の思い出になるのだと思います。
それを実感するのは未来の自分です。
でも未来の自分が浸るためではなく、今目の前にやることがあるから、チームのためにやれることがあるのなら、私は努力します。
雲外蒼天
同期の南嶋が部のホームページの意気込みに記載していました。
「雲の向こうは必ず青空が広がっているように、困難の先には必ず明るい未来がある」という言葉です。
とても素敵な言葉だと思います。
私はこの言葉を、素直に信じます。
心に置いて、原動力にします。
私たちマネージャーは結果を出すことができません。
努力する過程・内容こそが大事であって、やれることも果てしないです。
選手が花なら、私たちは太陽に、水に、土に、そして風になります。
花は咲いてゴールではなく、その後種を飛ばしてはまた咲くというスパイラルを繰り返します。
選手が進む道もまた果てしないはずです。
何がゴールか、チーム・選手ともに様々を抱えていますが目指す場所は一緒です。
私たちマネージャーは各々が個性を活かし、得意を活かし、皆がそれぞれ何者にもなります。
チームに力添えをするために、努力します。
そして私は、普段支える側の立場の人間が行き詰まった時、
それに気づき、支えられる人になりたいです。
もう気づけば3学年という部内では年上の立場が迫ってきています。
これまで数々の先輩方にしてもらったように、恩を返せるように、恩送りという形でマネージャーをはじめとした後輩たちに還元していきます。
このチームが、好きです。それ以上に陸上競技が、好きです。
2年後にこれを覆させることを理想像に置いて進んでいきたいです。
最後に。
大学に入り自分を抑えて過ごす中で、本音を実際に口に出す機会が減りました。
この機会しかないかなと思ったので、この場をお借りします。
選手の皆さん、監督・コーチの皆さん、OBの皆さん、チームを支えてくださる全ての皆さん。
そして何よりいつも一緒に活動してくださるマネージャーの皆さん。
この部活の、ふとした何気ない瞬間が好きです。
助けられています。とても救われています。
いつも、本当にありがとうございます。
これからも、よろしくお願いします。
長くなりました。
僕には頑張ることしかできません。頑張ることなら得意です。
自分を押し殺さない範囲で頑張る術を身につけました。
これからも、頑張ることを、頑張ります。
次回は高校時代から付き合いがある、北信越の強豪・星稜高校出身の濱野です。
よく地元の話題で2人で盛り上がる仲の彼ですが、
競技に対するストイックさと他者へのリスペクトは、
選手として一流だと感じています。
彼にはいつか彼の同期の上田・宮下と3人に並び全国1.2.3をとってくれる自慢の後輩たちになってくれることを待ち望んでいます。
非常にまとまりのなく拙い文章になりましたが、
最後までご覧いただきありがとうございました。
廣島和也(2)
