2025年度部員ブログ vol.13 野村舜作(3)
こんにちは。
中央大学国際情報学部3年の野村舜作と申します。
最初のブログは何を書こうかと悩みましたが、悩みに悩み続けた結果、デッドラインが迫ってきてしまったので当たり障りのない「大学の陸上競技生活」というテーマで綴らせていただきたいと思います。普段みんなからお前は適当なことしか言わないと揶揄されているので、ここで一発深いことを考えている自分を見せつけてやろうと思います。
自分は仮入部という形でこの門を叩きました。同期を見るとエケや田村など、陸上を知る者なら誰もがその名を知る実力者ばかりでした。輝かしい実績を持つ彼らの中に混じり、無名の野村舜作は萎縮し、自分を出すことができずモジモジしていた感覚を非常によく覚えています。そんな時、当時主将だった宮﨑さんと
「周りとの差を埋めるには、その分だけ周りよりいっぱい練習しなきゃだよね 」
というような会話をし、もうビビってる場合じゃないなと思い、そこから思い切って取り組む気持ちになれました。先輩方に練習法や補強トレーニングを教わり、それを日々実践する。そんな泥臭く食らいつく日々を経て、その姿勢を評価していただき、本入部を果たすことができました。
監督や宮﨑さんをはじめとする中央大学陸上競技部関係者の皆様には、このような素晴らしい環境に身を置かせていただいていることに今も感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
しかし、人生はそんな順調に進むものではありませんでした。
順調に冬季練習を積み、周囲からも「走りが良くなった」と評価され、練習タイムも向上していた大学2年のシーズン。主観的にも客観的にも「速くなった」と確信して臨んだはずでした。蓋を開けてみれば、結果は惨敗。タイムは伸び悩み、それどころか1年目の不調時と同等の数字が並ぶ始末でした。
「なんであんなに練習したのに、伸びないどころか、落ちていく一方なのか」
ある日の練習中、サングラスの奥で涙が滲みました。前へ進んでいるはずなのに、景色が後ろへ遠ざかっていくような感覚。そんな焦燥感に駆られ、ただひたすらにがむしゃらに練習を続けていた矢先、自分は膝蓋靭帯炎という怪我に見舞われました。膝の靭帯が炎症を起こすこの怪我は、一見するとそこまで重くは聞こえないかもしれません。自分もそう思っていました。練習は積めている、怪我もしていない、なのにタイムが出ない。そんな出口のないトンネルの中で怪我をした時、心に浮かんだのは"早く治さなきゃ"という焦りではありませんでした。
「やっとこれで走らなくていいんだ」
そんなあまりにも情けない安堵の感情でした。タイムという現実から逃げられる。評価される怖さから解放される。怪我を「走れない正当な理由」として歓迎してしまっている自分が、そこにはいました。それが何よりも悔しく、そして陸上選手として、あまりにも惨めでした。
そんななあなあな気持ちのまま惰性で練習を継続していた自分に、追い討ちをかけるように就職活動の時期が迫ってきました。正直、渡りに舟だと思いました。「就活が忙しいから」と言えば、記録が出ないことへの言い訳になる、陸上に向き合いきれない自分を正当化できる。自分の思考の重心は次第に陸上競技から離れつつありました。そんなある日、選考でお世話になっていたある企業のメンターの方から、「野村くん、これ面接の話のネタになるから軽く読んでおけば?」と一冊の本を勧められました。「世界一ワクワクするリーダーの教科書」という本でした。面接対策の一環として、軽い気持ちでページをめくりました。しかし、そこに書かれていた内容は、今の自分の核心を突くような言葉の連続でした。
本の中で特に強調されていたのは、「リーダーがワクワクしていなければ、誰もついてこない」、そして何より、「うまくいっているからワクワクするのではない。ワクワクしているから結果が出るのだ」という逆説的な真理でした。最高の未来を先に喜び、心躍らせることで、現実がそれに追いついてくる。
その言葉を読んだ瞬間、自分の中のなにかにビビッと来ました。
振り返れば、ここ最近の自分はどうだったか。タイムが伸びないからつまらない。怪我をしたから苦しい。周りと比較して辛い。私の心は常に不安や焦りで塗りつぶされ、陸上競技に対するワクワク感など皆無だったことに気づかされました。結果が出ないから楽しくないのではない。楽しんでいないから、結果が出ないのだと。1年目に結果が出ていた頃は、確かに恐怖よりも「速くなりたい」という純粋な高揚感がありました。しかし、いつの間にか自分は、勝手に自分を追い込み、自分自身で走る喜びを殺していました。心の状態が最悪なままで、良いパフォーマンスなど発揮できるはずもありませんでした。
就活のための本が、まさか陸上選手としての自分の思考を変えてくれるとは思いもしませんでした。この気づきを得てから、自分の中で一つ、明確な指針ができました。それは「ワクワク感を大事にする」ということです。厳しい練習も、緊張するレースも、その先にある成長や達成感を想像してワクワクできるか。眉間に皺を寄せて走るのではなく、この状況をどう楽しむか。
残り少なくなってきた大学陸上生活。怪我も良くなり順調に練習を積めています。結果はもちろん大事ですが、それ以上に、初心のような「走る面白さ」を胸に、最後まで走り続けたいと思います。
拙い文章でしたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
次の担当は主務の工藤匠真です。
新年一発目のブログ担当よろしくね。ということでみなさま、良いお年を〜✨
野村舜作(3)
![]() |
| ツーリング行きましょう♪ |
